架空鉄道ビギナーズガイド

 「架空鉄道」とは、その名の通り架空の鉄道を考えるという遊びです。

 

 「そんなことして、何の意味があるの??」

 

 そう思われる方も多いと思います。しかし、私にとって架空鉄道を考えるという行為は、実在する鉄道を見つめ直すという行為でもあります。

 

 例えば、「両得電鉄」は異なる鉄道と合併したり、統合したりを繰り返して規模が拡大されてきた鉄道です。その理由は様々ではありますが、近年行われた統合では、「津喜県」という自治体が大きく関わっています。この津喜県では、県内の大小様々な鉄道を一体化することにより、効率的な運営や、シンプルな料金体系にすることを実現しようという動きがあります。

 

 津喜県が鉄道の統合に積極的なのは、海外において都市鉄道が一つの都市圏において一体的に運営されていることが多いのに対し、日本の鉄道は様々な鉄道会社に分かれてしまっているからです。鉄道会社が路線ごとに異なると、料金体系が会社ごとに異なってしまったり、路線を乗り継ぐたびに割高な初乗り運賃が発生してしまったりします。また、海外からの観光客にとっては、そもそも路線ごとに運営会社が異なるということも理解しにくく、混乱を産むのではないかとされました。

 

 津喜県は非常に行動力がある県であり、非常に困難とされたこの鉄道会社統合を国、そして両得電鉄という県下最大級の私鉄と協力することによって実現させました。この両得電鉄に統合されたのは、来戸急行電鉄や津喜電鉄、津鐘電鉄、津喜急行電鉄などの路線です。

 

 津喜県も両得電鉄も架空の存在でありますが、「鉄道会社によって運賃が異なる」という問題は、現実世界においても存在します。「こうすればこの問題は解決する」を提案するようなものではありませんが、「鉄道会社が一つにまとまったらこうなるのではないか」という一つの可能性について考えるきっかけにはなると思います。

 

 このように、両得電鉄を含む「空想電車シリーズ」の中には、実際に存在している鉄道の問題点にヒントを得た設定が多数存在します。その中には「時速160km/hで走行する通勤電車」「二つの複々線が並ぶ乗り継ぎ拠点駅」などなど、ロマンを感じ取れるかもしれないものもあります。そして、それぞれの設定には理由があります。説明しきれていない部分も多いですが、そこはご容赦いただけると幸いです。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2019年08月23日

当ページ公開開始日 2019年08月23日