見た目は好き、でも電車としてかっこ悪い

両得電鉄で一番好きな電車は、30系500番台です。近未来的な前面デザイン、ラッシュ時でも快適に移動できる二階建て指定席車両の連結などは、設計担当者の思い描く理想が反映されています。

しかし、電車としてかっこ悪いのです。それは無駄なこだわりやデザインが多いという単純な理由です。

 

車両全体に注目。500番台は10両編成。そのうち2両が二階建て指定席車両、もう2両がセミクロスシート車です。

500番台が走る区間は、両得本線全線と浦原線がメイン。この区間は10両編成オールロングシートの電車が主力として活躍する区間です。

500番台は二階建て車両とセミクロスシート車両を連結している関係で、従来の10両編成オールロングシート車よりも定員が減少しています。

定員の減少。それは混雑の悪化を招くことでもあります。設計段階でもわかっていることだったので、出来るだけ混雑を緩和するために5号車と8号車の車両端には座席を設置していません。しかし、それでも従来より定員が減少していることに変わりはありません。

ラッシュ時に確実に座れる車両を連結しても、他の車両の混雑を悪化させてしまうデザインは好ましいとは思えません。さらに、津喜側の2両はセミクロスシート。座席数は増えても立ち席スペースが減少しているのです。

 

最後に、どうしても納得できないデザインがあります。乗務員室側面に小窓があるのですが、その小窓はメッシュ加工されたラッピングが施されています。

従来の車両には小窓がないため、それらの車両に比べると確かに外の確認がしやすくなりました。しかし、見た目のためにわざわざラッピングをするのはどうかと思うのです。

メッシュ加工されたラッピングは、車内からの視界も確保しています。ですが、ラッピングしていない窓に比べるとある程度眺めが悪いです。確認のしやすさを考えるとない方が好ましいでしょう。

 

公共交通機関である鉄道は、飾り付けた電車よりも運行本数や利便性を重視した方がその役割を全うできると私は考えています。デザインにお金をかけても、経営状況が厳しめの鉄道会社ならそれを維持できなくなるかもしれません。あるいは、高い維持費の代わりに列車の本数や利便性を下げなければならないかもしれません。

両得30系500番台を「カッコいい」と高く評価する人も確かにいますが、カッコいいと言う前に考えてみてください。

 

「その電車は公共交通としての役割を全うできる電車ですか??」


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2018年09月25日

当ページ公開開始日 2018年04月05日