両得10系(2007年以降車)

0番台の改良型として登場

・前面の行先表示は左から、行き先の路線のアルファベット(駅ナンバリングのアルファベット部分)、種別、行き先となります。旧:両得本線線内行きであれば「RH」、津喜線内行きであれば「CT」が表示されます。

 900番台の登場から4年が経過。その間にNTR今北や津喜電機(当時)などでは最新技術が開発されており、NTRではI1600系の次の世代「I1602系」が登場した。

 両得電鉄でも0番台の導入がひと段落し、次の車両は最新技術を採用した車両をということで、I1602系をベースとした100番台を導入することになった。

技術も、見た目も

 NTRで開発された「I1602系」は、100番台のベース車両である。この車両は「出力が少ない機器を用い、混雑時は過負荷をかけて乗り切る」という方針だったI1600系までの方針を見直し、「混雑時でも余裕を持たせ、極力機器を二重系統化」という方針に変更している。

 その結果、電動車の数が増えたり、一部車両のパンタグラフが増設されたりなどの変化があったほか、インテリアの変更など乗客にかかわる部分の品質が向上されている。

 100番台の開発は、I1602系の方針を基に行われている。電動車の比率こそ変えなかったが、機器の二重系統化や余裕がある機器への変更などを行っている。また、内外装ともにデザインが見直された。

 外装のデザインは、前面デザイン、乗務員室付近のデザインなどを変更した。前面デザインは角ばった通勤電車でも丸みを感じられるよう、「丸」をテーマとしたスタイリングが採用されている。機能面でも、前照灯を増設したり、行先表示機のサイズを大型化するなどの変更が行われている。

 インテリアでは、床の色をグレーから黒に変更。また、壁をより白くすることにより、コントラストがあるデザインとなっている。機能面では、ドア付近のすべり止めを黄色に変更したり、優先席付近の床に関しては赤系の縞模様とするなど、バリアフリーをより意識したデザインを採用している。

 座席の座り心地も改良した。0番台の座席はリサイクル性を考慮したポリエステル座席だった。しかし、後期の車両を除いてSばねが入っていない座席であり、長時間の座り心地は褒められたものではない。そこで、0番台後期車で採用されたSばね入りポリエステル座席を採用。座った時のクッション性を高め、「座り心地が良い」と認識できる座席に改良した。

 その他の改良点としては、つり革を二等辺三角形のものに変更し、高さを若干低くした他、ドア上のLCDのサイズを広げ、より大きな画面での情報表示ができるようにもしている。

若干の仕様変更

 2010年以降に導入された一部編成は、先頭車の前から2番目のドアを「黒ドア」と呼ばれるものに変更している。この「黒ドア」は通常の窓の下にも窓を設け、眺望性を良くしたドアである。しかし、2017年頃から順次普通のドアに戻され、余った黒ドアは後述の「ロング・クロス転換車両」に転用されている。

 また、先頭車の6人掛け座席は在来車も含め、ハイバックシートに交換されている。

導入の流れ(アバウト)

 2007年10月に10-101Fがデビュー。この101Fから105Fまでの5編成は、三城総合車両センターに配属され両得本線などで運用されている。そして106Fからは古林総合車両センターへ配属されており、古林線などで運行されている。古林線用編成は2007年から2010年までの間に39編成が導入された。この導入により、古林線用80系0番台が39編成北萩車両センターに転属した。また、この際の余剰中間車は改造され、得原支社管内に転用されている。

 2011年からは三城総合車両センターへの導入を再開。2011年に14編成、2012年に10編成が導入された。この編成の導入により、80系50番台24編成が8両編成化され得原支社と仙豊支社に転属。80系50番台の余剰中間車は改造の上、24両が0番台の6ドア置き換えに用いられている。

 2012年からはベイコネクトへの導入を開始。2014年までに33編成が海浜車両センターに配置された。この時に導入された編成からは「ラインカラー」が導入されている。扉上の帯を各路線のラインカラーとすることにより、誤乗を防止するものである。この編成の導入で、80系50番台31編成が北萩車両センターに転属。2編成が草深車両センター(古林編成)に転属している。

 2012年に津古線へ100番台が4編成、2013年には樫衣線系統に10編成が導入されたほか、2014年度~2016年度には浦椿線に24編成が導入された。

 2015年からは津古線への本格導入を開始。2015年度と2016年度にそれぞれ12編成が導入されている。この編成は津古線での永続的な使用を想定したものではなく、当時計画中だった有料着席サービスの内容が決まり次第両得本線に転用予定だった。

通り抜け可能な車両の導入

 10系100番台は固定編成での運用を想定していたため、異なる編成同士が連結した際に通り抜けができない。しかし、これでは両得電鉄の規則により地下区間への入線ができないため、2010年に通り抜け対応の100番台、「4100番台」が三城総合車両センターに6両編成と4両編成がそれぞれ6編成導入された。

 この編成は基本的に4両編成と6両編成を連結した10両編成で運行されるが、朝夕ラッシュ時に設定されている津久茂電鉄直通運用時、一部区間で切り離して運行される。6両編成は津喜線から奈原線、4両編成は津久茂電鉄に乗り入れる。

 車体上部の帯がオレンジ色であるのは、ラインカラー導入前、2010年の登場時からである。当初は分割対応編成であることを表していたオレンジ色の帯は、その後八田山線などの車両にも用いられるようになった。2019年6月現在もオレンジ色の帯のままであるが、ほかの津喜線車両同様に水色の帯に張り替える話があるとか。

 2019年3月16日ダイヤ改正以降は2編成が若葉の森線に転用され、津喜新交通などにも乗り入れている。若葉の森線に転用された編成は、所属が三城総合車両センターから仁江車両センターに変更された。また、2019年2月2日ごろから3月15日まで、津古線でも一時的に運用されている。

 

転換クロスシート車

 2011年3月のダイヤ改正で、座席を車端部を除いて転換クロスシートとした500番台が登場した。海浜車両センターに10両編成5本が導入され、80系0番台(同数)を置き換えている。

 10系500番台は外国製の座席を採用しており、通常の転換クロスシートとは異なり手動での転換ができない。そのため、折り返し駅ではすべての乗客を降ろし、車内に人がいないことを確認してから座席の転換を行う。

 乗客には非常に好評だったが、沿線でイベントが開催されることが多いベイコネクトでは、混雑に対応できない場合もあった。また、折り返しの際車内に人がいないか確認しなければならない手間もあり、2017年3月ダイヤ改正でデビューした6本目の10-506Fはロング・クロス転換座席の採用に変更された。なお、10-506Fの導入と同時に10-503Fがロング・クロス転換座席化されており、転換クロスシート車4本、ロング・クロス転換座席車2本という体制になった。

姉妹車両

 2011年時点で、10系100番台の姉妹車両は津喜急行電鉄の10系300番台が存在していた。また、来戸急行電鉄の10系1300番台は両得電鉄統合に伴い名実ともに10系100番台シリーズの一員となった。その10系100番台シリーズに新たな仲間が加わったのは2011年のことである。

 津喜電鉄(当時)の5000系(現10系200番台)は、車体こそアルミ車体で独自仕様となっているが、システムや走行機器類を10系100番台と共通化している。5000系のデザインは100番台2010年度以降車のデザインをさらに進化させたものと言われ、すべてのドアを黒ドアにしたり、座席の座り心地を改善したりしている。30番台も十分快適性が高い車両であるが、5000系は津喜製作所製の歴代通勤車の中では最高傑作だという評価が多い。

増結中間車

※画像はイメージ。ヨーダンパは実際にはついていない。

ロング・クロス転換座席車両は、戸袋部や一部ドアが黒くなっているのが特徴。

 輸送力増強や新サービスの提供などを目的に、2016年から一部編成に増結中間車が連結されている。第一弾は浦椿線用中間車で、2017年10月までに24両を導入。同線の10系100番台に連結された。

 第二弾は2016年10月から導入された「ロング・クロス転換座席車両」で、両得本線用の一部編成に連結された。この車両は30系ステンレス車に近い車体構造となっており、雨どいなどの処理が従来の車両と異なっている。このタイプは「1100番台」として区別されている。1100番台は2017年度以降も導入され、津古線→両得本線への転用では、電動車タイプが導入されている。

 2017年度からは2階建て車両が登場。この車両は津古線→両得本線へ転用される車両に組み込まれ、2018年3月9日より「プラスカー」としてのサービス提供を開始している。

 2階建て車は好評で、2019年3月16日からは当初の計画通り遠山原線での運行が開始されている。2019年度は遠山原線プラスカーをさらに増発するため、19両の二階建て車が導入される予定。このうち、13両は10系0番台の6ドア車置き換えに転用され、残りの6両はロング・クロス転換座席車両に改造される予定。2020年度も20両の二階建て車を導入する予定だ。

改造履歴

・2017年8月頃から10系100番台(津古線→両得本線)の10両編成5本の、津喜側先頭車である1号車の一部がセミクロスシートに改造された。

・100番台の2階建て車両連結車は、組み込み次第スカートを30系と同じタイプに交換している。

10系(2007年以降車)のデータ

登場年

 2007年(100番台)

製造

津喜重工業・仙豊車輛製作所・永京車両・津喜製作所

最高速度 120km/h
加速度 3.3km/h/s (設定により2.5km/h/s)
常用最大減速度 4.5km/h/s
非常減速度 5.0km/h/s

※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2019年06月12日

当ページ公開開始日 2018年12月22日