両得電鉄30系

先頭車形態一覧


ラインカラーを前面にも

0番台以外は前面にもラインカラーを適用している。前からでもどの方面に向かう電車か判別しやすくなった。

ちなみに、上のライトはハイビーム、下のライトはロービームである。両方点灯でハイビーム、下のライトだけ点灯でロービーム扱いとなる。

左からロービーム→ハイビーム→尾灯のみ点灯→全ライト点灯で、右の2両はハイビーム状態である。

10系の改善点を反映

 2003年に登場した10系は、2016年度までの13年間で改良を重ねながら両得の主力車両となった。そんな10系が主力車両になった背景には、「メンテナンスフリー化」「1960年代に導入された大量の車両の置き換え時期」という二つの要素がある。

特に「メンテナンスフリー化」は、車体構造、走行機器類に標準仕様の設計・部品を用いることで実現したほか、車両情報管理システム「RIMS」の導入も効率的なメンテナンスの実現に貢献した。

とはいえ、「RIMS」が開発されてから10年、「RIMS」の元となった「NIMS」の開発から15年以上が経過し、さすがに時代遅れである部分が出てきてしまった。そこで、両得では津喜製作所・NTR今北と共同で新型車両情報管理システム「IN-RIMS(NTR今北のIN-NIMSと同じ)」を2010年から開発開始する。

IN-RIMS」は小型試験車両でのテストの後、2011年から80400番台に搭載され各種試験が2016年まで行われた。その結果、実用化できる段階となったため両得10系とほぼ同じ構造の新型通勤車両「30系」が開発され2015年に登場。こちらも試験を行った後、20163月に登場した。

NTR今北で採用されたほぼ同じシステム「IN-NIMS」が当初トラブルチェックに苦労したのに対し、一部設計を変更し両得電鉄仕様とした「IN-RIMS」はトラブルがなかったわけではないが「NI-NIMS」ほどトラブルチェックに苦労しなかったといわれる。とはいえ、基本設計が同じであるため、念のため当初201512月登場予定だったのが20163月に延期された。

IN-RIMS」以外は、後述するがアルミ車体を採用した。ただし、乗客に直接関係する設備は10系とほぼ変わらず、ドアの上には2画面液晶モニターが設置されていて、一部座席はハイバックシートとなっている。

なお、他の変更点として、ドアの位置を混雑時にもわかりやすいよう、液晶モニター周りが黒色(女性専用車はピンク)とされている。なお、女性専用車については、黒色の上からピンクのフィルムを貼っており、設定変更にも対応できるようにされた。

(ただし、10番台・100番台の液晶モニター周りは再び白色に戻された)

また、制御装置にSiCハイブリッドモジュール適用VVVFインバータを採用。従来よりも小型軽量化され、消費電力量削減に貢献している。

新しい試み

 30系の設計に取り入れられた新しい試みといえば、やはり「IN-RIMS」の採用であるが、それ以外にも新しい試みが取り入れられている。注目するべきなのは「両得の通勤車両として初めてアルミ車体を採用した」という点であろう。

 30系の計画当初は、10系同様車体はステンレスにする予定だった。しかし、10系など歴代の両得電鉄車両を製造してきた津喜製作所は「アルミ製通勤電車」を提案した。アルミ(ダブルスキン構造)製の場合、ステンレスより構造上気密性が保たれ、静かな車内にすることができる。また、軽量化のほか「車体の歪みはアルミ製のほうが目立ちにくいように感じる」という、車両設計関係者の感想もアルミ製通勤車両を登場させるきっかけとなった。

試作要素が強い0番台

 20163月に登場した0番台は、4両編成1本、6両編成1本の計10両が導入された。2編成導入されたのは、併結運転などを行うテストを可能とするためである。80400番台は8両固定編成であり、併結運転のテストができなかったため、登場後も併結運転に関してはしばらく試験走行のみとされた。

 「0番台」と名乗っているが、NTR今北的な表現で例えるなら、試作車両を意味する「900番台」といえる車両だろう。前面が10100番台に似たデザインとなっているのは、「0番台」を今後量産していく予定がしばらくないからである。年々、併結運用は数を減らしてきており、今更併結可能な設計の電車を導入するは「併結運用を減らす」方針に反してしまう。

 また、車内通路上に設けられた2画面のデジタルサイネージは、後に登場する10番台には装備されなかった。両得電鉄全体でも80400番台以外に装備されている車両が存在せず、「試作車的な」要素となっている。

※通路上のデジタルサイネージは、2018年5月7日の出場時撤去済み。

 なお、現在0番台は編成組み換えのうえ三城総合車両センターから草深車両センターに転属。8両編成となり津古線などで活躍している。余剰となった先頭車はしばらく保留車となった後、20175月に10番台の中間車2両を組み込み津電線で活躍中だ。

量産先行型10番台

 0番台は「試作車」扱いされていない。「先行量産車」という扱いもされていない。そもそも「先行量産車」というカテゴリーが両得には存在していない。だが、実質的に「先行量産車」というカテゴリーに入る電車だろう。

 一方、201612月に登場した10番台は「量産車」としてデザインされた。基本的な車体構造は0番台と共通しており、機器類もほぼ同じものを採用したが、前面デザインが異なる。10番台の前面デザインは従来の両得電鉄にはない新しいデザインであり、かつ全面にもラインカラーを取り入れたデザインは、「進化した両得電車」の名にふさわしいデザインといえるだろう。

なお、0番台に搭載されている通路上のデジタルサイネージは装備されていない。

 まずは2016年度に草深車両センターに8両編成3本(主に津古線で運行)、三城総合車両センターに10両編成3本(両得本線などで運行)が導入された。

量産型はステンレス車に

 2017年7月から導入される編成は、車体をアルミからステンレスに変更した。これは製造を担当している津喜製作所の都合によるものである。重量は材質がステンレスに変更されたり、デジタルサイネージが側面窓の上に装備されたりしたこともあり、増加した。

 車体はレーザー溶接を取り入れた製造方法により製造され、骨組みの軽量化、剛性の向上による外板軽量化が行われたが、デジタルサイネージの増設により結局10系よりも重くなってしまった。

 また、津古線用編成は中間車両の一部にロング・クロス転換座席を採用した。ラッシュ時はロングシート、日中はクロスシートで運行されており、サービスを向上した。ほかにも、日差し除け増設(上谷・津古線古林側先頭車両と各車両車端部)、側面窓上デジタルサイネージ設置などの変更点がある。ロング・クロス転換座席を搭載しているのは、4号車(津喜側から4両目)だ。

 制御装置は引き続き津喜製作所のSiCハイブリッドモジュール適用VVVFインバータ制御。IN-RIMSも引き続き採用している。

 番台区分は津古線編成が100番台、2階建て車組み込みの両得本線編成が500番台である。500番台の2017年度車は、永京基準で津喜側の先頭2両はセミクロスシート車。定員の減少を補うため、2階建て車を除く全車両にフリースペースを設けている。

 2018年度からは、500番台のセミクロス車を混雑対策のため廃止。また、津古線向け車両も500番台として導入されることになった。これは半自動ドア準備工事を最初から行って登場しているからであり、両得本線などへの転属を簡単にした。

2階建て車両

2017年度より三城総合車両センターに導入されている500番台は、津古線用100番台と同じくステンレス車体であるが、2階建て車両を10両中1両連結している。 

2階建て車両は一部列車を除き着席料金を必要とする車両「プラスカー」として使用中(2018年3月ダイヤ改正より)。 

プラスカーは7号車(永京駅側から7両目)に連結されている。


2018年度導入車両

2018年度から導入される車両は、一部の仕様を変更している。分かりやすい例では、袖仕切りの一部が半透明になったり、運行番号表示機などの位置が変わっていたりする。

基本的な車両の機能は変わらない。

1000番台

2019年度に導入予定の1000番台は、「津喜新交通普通鉄道化」に備えて導入される車両である。

基本システムは他の30系と同じであるが、フロントデザインを変更。幌を装着することにより、連結時に通り抜けができるようにした。この機能は2019年のデビューと同時に活用される予定で、4両編成を2編成連結して8両編成で運行される予定だ。

津喜新交通普通鉄道化に備え、草深総合車両センター下野派出に配置される予定。また、津喜新交通にも同型車が導入されるが、こちらは「1500番台」とされる。

仙豊支社にも4両編成2本が導入される。こちらは仙豊本線などをメインに運行される予定だ。

2000番台

2018年9月に導入が発表された、500番台の改良型車両。

500番台に引き続き二階建て車両「プラスカー」を連結するほか、乗り心地を良くするための装備や、非常時に役立つ機能を追加した。2020年から両得本線と古林線などの路線に導入される。

メモ

・津古線系統編成は、古林線東兵庫~古林間の入線が禁止されている。これは、編成の向きが古林駅基準で逆になってしまうからである。この区間への入線は問題ないものの、古林以北の区間では逆の状態で走行しなければならなくなるため、車両管理上問題がある。万が一の誤入線を防ぐための処置である。 

・両得本線系統編成は、津古線への入線が禁止されている。これも、編成の向きが古林駅基準で逆になってしまうからである。 

・2017年8月現在、500番台は古林線でも運行されていたが、両得本線編成と古林線編成を完全に使い分けるようにした関係で、古林線東兵庫~古林間で運行されなくなった。 

・津古線100番台(ロング・クロス転換座席車連結)は、朝夕ラッシュ時には2018年3月に開始された着席サービス車両(別料金)に使われている。二階建て車両とは異なり、「プラスカー」などといった名称は付けられていない。 

・2017年度は100番台が津古線に8両編成12本、三城車両センター(両得本線編成)に10両編成6本(2階建て車両組み込み)の計18編成156両が投入される予定。 

・2018年度は500番台が津古線(草深総合車両センター)に8両編成12本、両得本線(三城総合車両センター)に10両編成8本、合計で20編成176両が導入される予定。 

・電動車は、10両編成の場合2、3、5、8、9号車。8両編成の場合2、3号車と6、7号車である。 

・2019年度は500番台が津古線に、1000番台が津物線に導入される予定。また、1000番台と同じ設計の「1500番台」が津喜新交通に導入される。津古線に関しては新規投入分で30系への車両統一が完了する。 

・2020年度以降は両得本線、古林線に2000番台、仙豊支社に1000番台が導入される。特に両得本線を走る二階建て連結編成は、すべてが30系500番台、2000番台のどちらかに統一される予定。 

・前面の縦長ライトは、当初全部分をフルカラーLEDとする予定だった。実際には前照灯部分が輝度の高いLED、尾灯部分が2017年度車は3色LED、2018年度車はフルカラーLEDとなっている。 

30系のデータ

登場年 2015年(デビュー2016年)
製造 津喜製作所
最高速度 120km/h
加速度 3.3km/h/s
常用最大減速度 4.5km/h/s
非常減速度 5.0km/h/s


※当ページの内容はフィクションです

当ページ最終更新日 2018年11月11日