1200系

2019年3月登場予定

1990年に登場した8000系は、後に登場する通勤車両の手本となりました。製造は袖ヶ浦製作所などが担当していましたが、その袖ヶ浦製作所が2018年4月に津喜製作所と合併。津喜製作所の最新技術と、袖ヶ浦製作所が開発していた技術を組み合わせて開発されているのが1200系です。

 

概ね津喜製作所の標準仕様

1200系は、一部に袖ヶ浦製作所の技術が用いられているものの、その多くが津喜製作所の標準仕様に準じています。例えば制御装置はNTR1604系や両得30系で用いられているものと同じであり、車体も両得30系の構造をベースにしています。

「個性が無くなった」と嘆く声もあります。しかし、富原地方は少子高齢化が進行中。労働力人口も減少しており、これからの時代は「誰でもメンテナンスしやすい電車」がより強く求められる時代に突入します。そのなかで、最初からメンテナンスのしやすさ、各種設備の持続可能性を考えてデザインされた津喜製作所標準仕様は、NTR富原にとって最適な電車なのです。

津喜製作所標準仕様はロングシートだけでなく、クロスシートやロング・クロス転換座席に対応。従来の車両も対応こそしていましたが、あくまで試作的なもので本格対応していませんでした。将来的には1200系で近郊型車両を置き換えることも検討中で、両得30系のように2階建て車両などが登場するかもしれないとのこと。

性能も従来の最高速度110km/h、加速度3.0km/h/sから、最高速度120km/h、加速度3.3km/h/sに変更。今のところ通勤型車両が用いられる線路は最高速度110km/hに抑えられていますが、設計最高速度が高いため110km/hでの余裕が違います。加速度の向上とも相まって、列車のスピードアップに貢献しそうです。

 

南国ならではの設備

1200系のドア脇には、ドアボタンが設けられています。富原地方は永京都市圏よりも南にあるため、夏は結構熱くなります。しかし、通勤型車両にはドアボタンが設けられていませんでした。というのは、従来は中央にある2つのドアを締め切ることにより車内保温を行っていたからです。

1200系でドアボタンが設けられることとなったのは、近年の気温上昇や、冷気が外へ逃げるのを防ぐため。実は両得電鉄向けに開発された設備なのですが、NTR富原でも役に立つことになりました。

 

節約するところは節約する

私は、カッコいい電車=見切り方がうまい電車だと思っています。1200系のデザインについて担当者から色々伺っているうちに、1200系がカッコいい電車であることがわかってきました。

まず、ドアは内側に化粧板を貼らず、ステンレスの素材むき出しにして節約。その一方、ドア窓は複層ガラスにして、保温効果を高めています。ただこれに関しては、ステンレスむき出しのデザインが(南国の富原において)涼しげで好まれるという事情があることを忘れてはなりません。

また、窓上のデジタルサイネージは「設置準備」状態にしていますが、設置はしていません。本来画面がある部分に広告枠を設置し、紙の広告を掲載できるようにしています。デジタルサイネージは広告料金を引き上げることができますが、電子部品ですのでメンテナンスの手間もあります。手間とコストを天秤にかけ、NTR富原では、デジタルサイネージを設置するより、設置せずに紙の広告を使用し続けた方が良いと判断したわけです。

その他の箇所では、標準部品を積極的に採用し、量産効果による価格引き下げを実現。部品の共通化は、価格だけではなくメンテナンスにも良い効果をもたらします。フロントデザインも、窓ガラスに関しては両得30系100番台と同じ曲面ガラスを使用しているのです。

 

スタイルを大きく変えたエクステリアデザイン

それまでのNTR富原の通勤電車は、2003年にデザインされた「ドア部分に縦の太帯が入る」デザインでした。1200系ではNTR富原のイメージカラー「エメラルドグリーン」を引き継ぎつつ、ラインの向きを横方向に変更。1編成が「つながっている」様を表現しました。また、サブカラーとしてホワイトを使用し、従来のイメージを損なわずにイメージチェンジしています。サブカラーのホワイトは「何色にも染まらない安心」を表現したという風に説明されていますが、前面部分に用いている繊維強化プラスチックの素材の色でもあります。

前面部分の白色は、素材そのものの白を生かし、エメラルドグリーン部分のみラッピングで色を付けています。エメラルドグリーンの色は、スカート部分まで延ばすことにより安定感を表現。スタイリッシュなデザインを演出しています。

 

受け継がれなかった美学

「標準化」というのは、聞こえはいいものですがその一方で消えゆく美学というのもあるのです。NTR富原では、9000系以来「固定窓」を採用してきました。

固定窓はその名の通り完全に固定し、開閉できなくした窓のこと。コストダウンや、車体構造の簡素化に貢献します。その一方、車内換気の問題もありますが、そもそも気温が高い富原地方では、冷気が逃げないことの方が重要でした。

しかし、1200系では一部を除いて窓を開閉できるようにしています。これは永京都市圏の標準仕様ガイドラインに、「窓は原則、開閉可能にすること」という一文が書かれているからです。津喜製作所標準仕様はこのガイドラインに基づいているため、ほぼすべての窓が開閉可能になっているのです。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2018年10月12日

当ページ公開開始日 2018年07月18日