津鐘 600形

1978年の10両編成運行開始に備え導入された車両。走行機器は550形と同じであるが、車体デザインを大きく変更した。

当形式の設計は1975年に開始された。理由はオイルショックや沿線人口の増加により利用客が増加しており、車両数を増やす必要があったからである。1974年当時は550形を引き続き増備していく予定だったが、イメージチェンジのため車両を新たに設計することになった。

 

デザインは津喜重工業に当時新設されたばかりの車両デザイン部門が担当。基本的な設計は550形と同じとしたが、窓を大型化し前面デザインを変更。さらに塗装を一新することにより大幅にイメージチェンジした。

内装色も変更され内外装ともに近代的な電車となったわけだが、走行機器は550形と同じ吊りかけ駆動。床下からはものすごい音が聞こえるので「車体だけ新しくしたのではないか」「もう少し音を静かにできないのか」というご意見を多数いただいたという。

 

前面は非貫通構造も検討されていたが、2編成連結を考慮して貫通扉を中央に設けた。車体は鋼鉄製。できるだけ安くたくさんの車両を導入するための設計だったが、1981年にステンレス製車体を採用した車両が登場。1983年以降に導入された車両は正式にステンレス車体を採用することとなり、以降2017年に至るまですべての新型車両がステンレス製となっている。なお、1980年以降に導入された5両編成はカルダン駆動の抵抗制御を採用しており、走行音が静かになった。

1980年からは550形、500形の5両編成化のために中間車のみの増備も行われるようになる。1982年までに導入された車両は塗装を550形、500形に合わせていたが、1983年以降導入の車両は、ステンレス製であり塗装をしなかったため編成内でかなり目立つ存在となっていた。

 

導入は1985年まで行われた。1985年以降に導入されなかった理由は、津喜みなと鉄道への直通乗り入れに備え「今後導入する車両は車体長さを20mとする」という方針が決まったのと、吊りかけ駆動を採用した当形式のカルダン駆動抵抗制御化を行うためである。なお、カルダン駆動抵抗制御化改造は1999年に完了した。

長さを20mとした700形、800形の導入により、500形と550形は姿を消していく中、貴重な長さ14mの車両である600形は2010年まで1両も廃車されなかった。運用上の制約が多数存在した14m車でありながらも、2010年まで廃車が発生しなかった理由は、車両の置き換え時期、予算の都合や、まだ使える走行機器の有効活用を行うためである。

 

2003年から500形・550形に組み込まれていた吊りかけ駆動車両はVVVFインバータ制御化され、一部車両は先頭車化改造を行い5両編成化される。津鐘電鉄では2019年度までにすべての車両を長さ20mの車両にすることを計画しているが、2003年時点ではまだ14m車と20m車を混用していく予定だった。

 

2017年7月の両得電鉄吸収が決まると、それより前に600形を廃車とすることが決まった。2017年6月30日に引退した。

性能

最高速度 80km/h 加速度2.0km/h/s

性能(抵抗制御車)

最高速度100km/h 加速度3.5km/h/s

性能(VVVF車)

最高速度110km/h 加速度3.5km/h/s


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2019年01月12日

当ページ公開開始日 2019年01月12日