N9系 検測車両

黒子でも、色は黄色

 線路などの設備を検測するための車両は、1986年に登場した9系が在籍していた。しかし、9系は50系通勤電車を改造して誕生した電車であり、車両の老朽化が問題となっていた。また、検測機器が最新のものではなかったり、制御方式が仙豊支社を除く両得電鉄各支社では例がない界磁添加励磁制御であるなど、メンテナンス面での問題もあった。

 N9系は「より正確に」「よりメンテナンスしやすく」「よりスピーディーに」の三つを開発目標として設計されている。車両は2007年に登場した10系30番台をベースに開発されており、性能も同じである。そのため、最高速度120km/hでの走行も可能となった。ダイヤが過密で列車のスピードが速い浦原線などでは特に効果を発揮している。

 車両自体は2008年に登場。数カ月間の試運転の後、実際に検測走行を開始した。従来使用されていた9系はしばらく検測と関係がない各種機器の試験の後に解体されている。ちなみに、4両編成である。

後に両得電鉄となる各線にも入線

 2008年頃、すでに計画として存在していた津喜県内各鉄道の両得電鉄への統合計画。2010年頃からこの計画は本格始動し様々な準備が進められたわけだが、その取り組みの一環として2010年に津電線に入線した。

 津電線は今まで検測車両を保有しておらず、夜間に線路の検測を行っていた。両得電鉄への統合を見据えた2010年の検測運転では、他の列車が走行している合間に検測が可能なN9系により効率化が可能であると判断され、以降N9系による検測が続く。

 2010年に両得電鉄に統合された来戸本線をはじめ、津喜急行電鉄や統合計画と関係がない津喜みなと鉄道(アーバンループ)での検測も行ってきたN9系。現在では奈滝電鉄など直通乗り入れを行う鉄道線内でも検測走行を行うことがあり、「見られたらラッキー」な電車として直通乗り入れ先のファンにも人気が高い。


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当ページ最終更新日 2021年04月03日

当ページ公開開始日 2017年11月08日