北陸急行電鉄

概要

 北陸急行電鉄(ほくりくきゅうこうでんてつ)は、滋賀県の大津駅(おおつえき)から、富山県の富山駅(とやまえき)までを結ぶ準大手私鉄です。日本海に面した北陸地方の主要都市を結ぶことから、多数の特急列車が走っていることでも知られています。

 ライバルのNR線に対抗するため、特急列車だけでなく普通列車にも力を入れており、大津駅-福井駅間では15分間隔、それ以外は概ね30分間隔と地方の路線としては比較的高頻度な運転が行われています。

 この鉄道が建設されたのは、大阪の実業家が大阪と北陸地方を高速電車で結ぶ計画を建てたからで、「北陸急行電鉄」という名前は、北陸へ急行するという目的をそのまま表したものとなっています。とはいえ、長い路線網の構築には長い時間と多数の費用がかかりました。また、計画変更により大阪から大津までの区間は、永阪電鉄に乗り入れるという形で実現させました。

 1932年から開始された永阪電鉄との相互直通運転は、現在まで続く歴史あるものとなっています。乗り入れに用いられる車両は、永阪電鉄、北陸急行どちらも20m級の車両を使用。ただし、永阪電鉄は通常の3ドア車に加え4ドア車も用いるなどの違いがあります。

 車両は全車両自社発注車。標準設計を取り入れながら、独自の仕様を盛り込んだ車両もあり、なかなか個性的です。とはいえ、近年は厳しい状況が続いているようで、新車導入ペースはかつてより緩やかになっています。特に通勤電車に関しては、新車導入ではなく減便をすることにより廃車を進めています。速くて便利な北陸高速線の影響は大きいのです。

 古い車両を長く使うのも北陸急行の特徴。一番長く使われている車両は50年以上使われており、もうすぐ還暦を迎えようとしている車両も。先が明るくない懐事情のせいで、置き換えが進みません。

車両

北陸急行本線

 北陸急行本線は、滋賀県の大津駅(おおつえき)から富山県の富山駅(とやまえき)までを結ぶ路線で、北陸急行電鉄の根幹を成す路線です。「北陸急行線」と案内されることが多いです。

 列車は特急列車と普通列車があり、特に特急列車は永阪電鉄の大阪梅田駅(おおさかうめだえき)と金沢駅(かなざわえき)を、1時間に1本ほどの運行間隔で結んでいます。以前は富山駅までの列車が大半でしたが、2015年にNR北陸高速線が長野駅から金沢駅まで延伸され、利用客が流出したことから、2016年11月に金沢駅-富山駅間の特急列車の運行が廃止されました。

 普通列車は運行系統が分断されており、大津駅-敦賀駅(つるがえき)間、敦賀駅-金沢駅間、金沢駅-富山駅間の3つに分けられます。大津駅-敦賀駅間はほとんどの列車が永阪電鉄に直通しており、15分間隔で運行されています。それ以外の区間は、30分間隔で全線を走破する列車に加え、越前武生駅(えちぜんたけふえき)-あわら駅間と小松駅(こまつえき)-金沢駅間で他の路線からの直通列車が運行されており、この区間では15分間隔での運行となっています。

 列車の長さは、特急が10両編成、普通が大津駅-敦賀駅間は8両、それ以外は2両または4両です。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年04月12日

当ページ公開開始日 2018年08月17日