10系4000番台

 2003年、仙豊鉄道から新たに両得電鉄仙豊支社となった仙豊地区に新形式車両が登場しました。「10系4000番台」と名付けられた新型車両は、旧仙豊鉄道時代から開発が進められていた車両であり、津喜支社などにも導入された「10系」の仲間ではありますが、ドアの数が片側4カ所ではなく3カ所であるなど、違いが多い車両となっています。

 車体は仙豊支社の当時の主流であった20m級3ドア車体を採用しています。それまでの車両が鋼鉄またはアルミ製で塗装をしていたのに対し、10系4000番台では錆びにくいステンレス車体を採用したことから、無塗装の車体となっています。ただし、先頭部の一部に関しては、事故などが発生した際に修復しやすいよう、鋼鉄製となっています。

 座席は先頭車が転換クロスシート、中間車がロングシートとなっています。これは2、4、6両編成のどれでも共通しています。この座席構成に関しては、「Vシリーズ」とも呼ばれる54391形、54401形、54451形と共通となっています。

 車内設備は、バリアフリー対策のためドア上の案内表示器(LED式)とドアチャイムを採用したほか、車椅子スペース(フリースペース)も設けられています。ドアチャイムは10系0番台などで採用されている三点チャイム(ピンポン、ピンポン、ピンポン)ではなく、二点チャイム(ピンポン、ピンポン)を採用しています。

 制御装置はVVVFインバータ制御を採用。ただし、それまでのGTO素子を用いたものからIGBT素子を用いたものに変更されています。ブレーキシステムに関しては既存の一部形式と共通のものを採用しており、「Vシリーズ」の各形式と連結することが可能です。

 2019年からは初期に導入された車両が登場から16年経過したこともあり、制御装置の更新工事が開始されました。制御装置がそれまでのIGBT素子を用いたものから、SiCモジュール適用の新型制御装置に更新されています。また、これと並行して車体塗装の変更(仙豊新標準塗装化)が進められています。

 当形式は汎用性が高いことから、両得電鉄仙豊支社だけでなく、別会社だった勝亀鉄道や団体輸送連合にも同じ設計の車両が導入されています。勝亀鉄道では209系団体輸送連合では「U1系」という形式名になっています。

形態

6連(2004年-2007年)

 関八本線に導入された車両で、主に各駅停車の運用に入ります。各駅停車は急行や準急に比べて比較的短距離の利用が多く、八田山駅に近い区間では混雑することも多いため、一部の区画を除きロングシートを採用しています。一方で、車両の端の部分はセミクロスシートとしているほか、乗務員室後ろにありファンに人気の「かぶりつき席」も引き続き設置しています。

6連(2008年以降車)

 2008年度以降に導入された編成は、ドアの上に17インチのLCDを2画面設置しています。従来のLED式の案内表示器より細かな案内もできるようになったほか、もう一つの画面はデジタルサイネージとしており、動画広告を流すことが可能です。

8連(2008年以降車)

6両編成 41本246両

4両編成 34本136両

2両編成 3本6両

合計388両


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2022年06月14日

当ページ公開開始日 2018年03月10日