遠山原線(得原支社)

概要

 結急遠山原線(ゆいきゅうとおやまはらせん)得原支社管轄区間は、茨原県木滝市の木滝神宮駅(きたきじんぐうえき)と遠山原県遠山原市の遠山原駅(とおやまはらえき)を結ぶ鉄道路線です。かつての得原鉄道が、永京と遠山原を両武本線より短いルートで結ぶことを夢見て建設されたこの鉄道は、後に両得電鉄古林線とつながり、そして現在は「遠山原線」として一つの路線となりました。

 永京都心から遠山原への主要ルートとして、昔から数多くの特急列車が運行されてきたこの路線。後に特急列車は「遠山原特急線」という高規格新線に移行しましたが、木滝神宮、豊矢、そして遠山原の主要駅を結ぶ通勤電車が今も数多く運行されています。

 なお、2019年3月ダイヤ改正までは「得原本線」として、古林駅(ふるはやしえき)-遠山原駅間の路線でした。

運行形態

2023年3月18日ダイヤ変更

 日中(10時代-14時代)の各駅停車が減便されます。

 各駅停車は両得豊矢駅-遠山原駅間で毎時6本(10分間隔)、木滝神宮駅-両得豊矢駅間で毎時3本(20分程の間隔)となります。

2022年3月12日ダイヤ変更

 特急(遠山原特急線経由)は、速達型毎時4本、一般型毎時6本が運行されています。

 高速急行(遠山原特急線経由)は、木滝神宮駅-両得豊矢駅間で毎時2本、両得豊矢駅-遠山原駅間で毎時4本が運行されています。木滝神宮駅を出ると、両得豊矢駅、得原長沼駅、松波駅、菊園駅、白旗駅、遠山原駅に停車します。

 木滝神宮駅-両得豊矢駅間では、各駅停車が毎時4本(15分間隔)、急行(亀野道駅-木滝神宮駅間)が毎時2本(30分間隔)で運行されています。急行は特急と高速急行が通らない亀野道駅の本数確保のため設定され、亀野道駅を出ると研究ニュータウン駅に停車して木滝神宮駅へ向かいます。

 両得豊矢駅-遠山原駅間では、各駅停車が毎時8本(7分30秒間隔)で運行されます。この区間の各駅停車は、すべて日向港線・園生線に直通し、毎時4本が日向港線広中駅(ひろなかえき)へ、残りの4本が園生線園生駅(そんのうえき)へ直通します。

車両

特急・高速急行

 特急は2022年3月12日ダイヤ変更以降、すべて遠山原特急線を走るようになりました。

 最高速度は160km/hで、RE系10両編成で運行されています。

 遠山原特急線経由の高速急行は、RC1系10両編成で運行されています。

 2022年3月12日ダイヤ改正により、両得豊矢駅-遠山原駅間の運行間隔が15分間隔に変更されました。これにともない、通勤型車両で運行されていた区間急行と快速が日中は運行されなくなりました。

通勤型車両

 2022年3月以降は、菊園車両センターの70系50番台と10系100番台で主に運行されています。いずれも8両編成です。

 70系50番台は、2000年代から活躍している車両です。かつての主力車両であった1510系などの3ドア車を置き換えるため、両得本線や古林線(いずれも当時の名称)から転用されてきました。4両編成を2本連結した8両編成であり、途中の駅で分割併合を行う電車もあります。

 10系100番台はLCD・デジタルサイネージを備えた都心部の車両と同等の車両です。この車両はすべて8両貫通編成となっています。

沿線概況

木滝神宮駅-両得豊矢駅

 この区間は、主に木滝神宮駅または豊矢駅周辺への通勤・通学需要が多い区間となります。通勤電車は木滝神宮駅まで永京(上谷駅)方面からやってきていましたが、この区間から東は遠山原方面に向かう系統となります。

 線路は複線です。2022年3月12日改正以降は、既存の線路に加えて「遠山原特急線」と呼ばれる新線が開通し、特急は特急線を使用するようになりました。なお、それまで使われていた線路は通勤電車用の線路として、引き続き使用されています。

 通勤電車用の線路は現在「地上線」として呼称されています。文字通り主に地上を走ることが由来で、特急も地上線を走っていた頃は開かずの踏切が問題となっていました。線路は130km/hまで対応しており、つい最近まで特急が高速運転していた名残を感じられます。


 2022年3月12日ダイヤ変更以前は、特急列車と各駅停車が同じ線路を走っており、運転には非常に気を遣う区間でした。特急は前を走る各駅停車を意識しながら、各駅停車は待避線まで特急から逃げ切ることを意識しながらの運転となり、より一層の緊張感を持って運行されていました。特急列車分離後は以前より余裕を持って走ることができるようになり、待避時間がなくなったことから各駅停車もスピードアップされました。

 途中の主要駅は、遠山原県主導の学研都市「研究ニュータウン」最寄りの小野駅(おのえき)、団地の近い亀野道駅(かめのみちえき)、八田山製作所などの工場が近くにある草津駅(くさつえき)、豊矢医療センター最寄り駅の千原駅(ちはらえき)となっています。いずれの駅も待避可能な2面4線または2面3線(草津・千原)構造となっており、特急が地上線を走っていたころはよく待避が行われていました。

 亀野道駅には車両基地(菊園車両センター亀野道車庫)があります。朝はここから遠山原へ向かい、夜には遠山原からの電車がこの車庫に帰ってきます。かつてはもう少し規模が大きかったようですが、1980年代に一部機能を菊園車両センターや草深総合車両センターなどに移設したため、規模が縮小されました。跡地にはマンションやスーパーなどがあります。

 草津駅近くにある八田山製作所の工場は、自動車の部品や重機などを製造している工場です。この区間の通勤定期利用者の多くが、この草津駅を利用しています。

 千原駅(ちはらえき)からは、別のルートを通っていた遠山原特急線が合流し、両得豊矢駅まで方向別複々線となります。

 豊矢市中心部の両得豊矢駅(りょうとくとよやえき)は、結急大洗線(ゆいきゅうおおあらいせん)が分岐する駅で、3面6線構造の駅です。特急停車駅であるほか、遠山原方面からの電車は半数ほどがこの駅で折り返します。この次の駅でNR線と接続している東豊矢駅よりも市の中心部に近く、両得百貨店豊矢店やバスターミナルが隣接しています。

 バスターミナルからは、鉄道空白地帯である豊矢市南部を通り、昇山(のぼりやま)まで向かうバスなどが発着しています。発着するバスの多くは、この地域を拠点としている得原バス豊矢営業所のバスですが、近隣の団地や住宅地への路線を走らせる豊矢交通のバスも乗り入れています。

両得豊矢駅-遠山原駅

 東豊矢駅(ひがしとよやえき)は、NR豊矢線と接続している駅です。ですが、市の中心地は前述の通り両得豊矢駅周辺であり、こちらの駅周辺はそれほど賑わっていません。この駅の北東側で特急線が分岐し、線路は再び通勤電車ばかりが走るようになります。

 仁市駅(じんいちえき)は、結急神崎線・彦原線が分岐する駅です。駅は3面6線で、南側2面4線を遠山原線、北側の1面2線を神崎線・彦原線が使用しています。また、駅には隣接して菊園車両センター仁市支所があり、通勤電車が何両か留置されています。以前は特急電車も留置されていましたが、現在は留置されなくなりました。

 仁市駅から松波駅(まつなみえき)付近までは、山を登る山岳区間となります。その中間地点にあるのが瑞城駅(みずしろえき)で、結急瑞城線に接続しています。瑞城駅周辺は古くから遠山原と豊矢の中間地点ということで栄えてきました。山間の盆地にある都市ですが、夏は盆地にあるということで周辺地域よりも暑いです。

 得原長沼駅(とくはらながぬまえき)からは、特急線と再び合流し、複々線区間となります。北側が特急線、南側が緩行線(通勤電車が通る線路)で、これが終点の遠山原駅まで続きます。双方の線路を転線できる線路もあり、たまに使われることがあるようです。

 山を下ると松波駅です。この松波駅から終点の遠山原駅までは平坦な道のりで、沿線の人口密度も増えていきます。また、松波駅と菊園駅(きくぞのえき)、那奈川駅(ななかわえき)には特急線のホームがあり、特急と高速急行の一部が停車します。

 菊園駅は西側に車両基地を有する駅で、この車両基地は「菊園総合車両センター」と呼ばれており、通勤電車だけでなく特急電車も配置されています。大規模な車両基地であることから、電車の大規模な分解検査も行える設備を有しています。

 那奈川駅からは東側に遠青・奉典線の線路がやってきて3複線となります。このまま終点の遠山原駅に到着します。遠山原駅は4面7線の非常に大きな駅で、遠山原線と遠青・奉典線は1面2線、東側の遠山原特急線は2面3線となっています。

History

2019年11月30日改正

 遠山原特急線の古林駅-木滝神宮駅間と、両得豊矢駅-遠山原駅間が開業した時のダイヤとなります。

 昼間の特急は以前と同じく、速達型毎時4本、一般型毎時6本のままとなっていますが、特急線経由で高速急行(上谷駅-遠山原駅間で運行)が毎時2本(30分間隔)運行されるようになっています。

 在来線のうち、特急が分離された古林駅-木滝神宮駅は急行毎時4本の運行となり、区間急行は走らなくなりました。また、このダイヤ改正の際、管轄が得原支社から津喜支社に変更されています。

 木滝神宮駅-両得豊矢間は、各駅停車が毎時4本運行されていました。なお、この区間に限り特急・高速急行が同じ線路を走っていました。

 両得豊矢駅-遠山原駅間の在来線は、区間急行毎時2本、快速毎時2本、各駅停車毎時6本(松波駅-遠山原駅間は毎時8本)運行されていました。区間急行・快速ともに両得豊矢駅始発となりましたが、各駅停車の運行形態はそのままとされました。

 日向港線直通電車も、以前のダイヤから変更されていません。

 高速急行は古林駅を出ると、遠山原特急線の生板鍋子駅、木滝神宮駅、亀野道駅、両得豊矢駅、得原長沼駅、松波駅、菊園駅、白旗駅、遠山原駅に停車します。

 区間急行・快速の停車駅は、2019年3月16日改正と同じです。

2019年3月16日ダイヤ改正

 この改正時点では、古林駅-遠山原駅間の遠山原特急線は開業しておらず、特急と普通電車が同じ線路(全区間複線)を走っていました。

 日中(10時代から15時代)1時間あたりの運行本数は、特急速達タイプが毎時4本(15分前後の間隔)、通常タイプが毎時6本(10分前後の間隔)運行されていました。

 通勤型車両で運行される電車に関しては、古林駅-木滝神宮駅間は急行毎時4本(15分間隔)、区間急行が毎時2本(30分前後の間隔)運行されていました。急行は10両編成で、古林駅より上谷方面へ直通します。区間急行は8両編成で、木滝神宮駅より遠山原・日向港線広中駅方面に直通していました。

 また、古林駅-請方駅間では、古林駅-富街空港駅間運行の各駅停車(8両)が毎時2本(30分間隔)運行されており、茨原鉄道に直通していました。

 木滝神宮駅-両得豊矢駅間は、区間急行毎時2本(30分前後の間隔)、各駅停車(6両)毎時4本(15分間隔)で運行されていました。各駅停車は、木滝神宮駅でスムーズに上谷方面の急行へ乗り継げるようにダイヤが組まれていました。

 両得豊矢駅-遠山原駅間は、区間急行毎時2本(30分前後の間隔)、快速毎時2本(30分前後の間隔)、各駅停車毎時6本(10分間隔)が運行されていました。区間急行と快速は8両、各駅停車は6両で運行されていました。

 なお、松波駅-遠山原駅間を区間運転する各駅停車もあり、この区間においては各駅停車が毎時8本(7分30秒間隔)運行されていました。

 遠山原駅より先、日向港線直通電車は、区間急行毎時2本、各駅停車毎時8本が運行されていました。区間急行と各駅停車のうち毎時4本は広中駅まで、各駅停車のうち4本は、園生線の園生駅まで直通していました。

 区間急行は古林駅を出ると、請方、守川、玉造、津宮、小野原、木滝神宮、研究ニュータウン、亀野道、草津、千原、両得豊矢、東豊矢、仁市、星織、瑞城、得原長沼、松波、菊園、遠山原に停車していました。

 快速は木滝神宮駅-松波駅間の各駅と、菊園、大橋、白旗、那奈川、遠山原に停車していました。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年10月01

当ページ公開開始日 2017年09月23日