月野鉄道

概要

 月野鉄道(つきのてつどう)は、月野県内で「本線」と「柴原線」の2路線を走らせている中規模私鉄です。車体が小さめの電車が街中を走ったり山を上ったり、優等運転を行ったりすることで知られており、「かわいらしいけど凄い電車」として人気が高いようです。

 月野市街を中心に通勤・通学輸送のほか、山瀬駅方面への登山客輸送や上倉・真子方面への海水浴客・行楽輸送にも活躍します。不動産開発が得意ということもあって所々に住宅地もあり、地域に欠かせない存在です。

 全線が直流600Vで電化されており、軌間は1435mmです。


運行形態

 すべての駅で、できるだけ多く運行本数が確保されるように配慮しています。本線の山瀬駅から上倉駅までは、各駅停車毎時8本(7分30秒間隔)、快速30分間隔が運行されています。

 また、柴原線では全線で毎時4本(15分間隔)運行されており、上倉駅-柴原駅間の区間電車と上倉駅-真子駅間の本線直通電車(快速2本各駅停車2本)に系統分離されています。

車両

1300系(2012年登場)

1200系(2001年登場)

1000系(1991年登場)

1300形。

 長さ16mほどの車両が使われています。これはNR富原の車両(長さ20m)よりも短く、横幅も狭いので小さく見えます。

・デオ100形 1952年登場

・デオ200形 1955年登場(デラックス車)

・デオ300形 1960年登場3ドア車

・500形 1966年登場(2両)

・600形 1975年登場(冷房車)

・700形 1976年登場(車体更新車)

・800形 1986年登場

・1100系 1997年登場(観光型)

 

沿線概況

本線

 本線の起点は山瀬駅(やませえき)です。ここから島々駅(しましまえき)までは、坂を下り続けていきます。この山瀬駅から本月野駅(もとつきのえき)までが開業したのは、1925年のことです。これが月野電鉄(当時は月野電気軌道)最初の区間でした。

 山瀬駅周辺は、この先にある山々への玄関口として栄えています。登山客は主に、富原地方随一の名峰である名戸山(めいとさん)へ向かうようです。名戸山は山岳信仰のある山であり、昔から多くの人々が訪れてきた山です。富士山のように見える場所もあって、「富原富士」とも呼ばれています。

 島々駅の手前あたりからは、川沿いを進んでいきます。山を下れば月野平野の平坦な区間が続き、住宅地の中を進みながら月野市街を目指していきます。

 富原郡元駅(とみはらこおりもとえき)ではNR北原線と接続。このあたりから人口密度も高くなっていきます。川上駅(かわかみえき)でNR田野倉線と交差すると、そのまま高架線を走って川を渡ります。この川は、名戸山から流れてくる「名戸川(めいとがわ)」です。この川が山間部と月野市街、そして他の町への水運を担ってきました。

 月野市街の区間はかつて併用軌道となっていましたが、1960年代から1970年代にかけて立体交差化が行われ、現在は高架線となっています。県庁や百貨店(月野越後とちきり月野店)が近い本月野駅は、月野鉄道で最も乗降客数が多い駅です。この駅では、地下鉄にも接続しています。

 本月野駅から南月野駅(みなみつきのえき)までの区間は、最も利用客数の多い区間です。この区間は、高速線の駅と市街地を直接結ぶ区間ということで、地元の人だけでなく県外からの人々もよく利用します。

 天神町駅(てんじんちょうえき)周辺は、報道機関が集中している地域です。放送局の月野支局、地上独立テレビ局の月野テレビや月野新聞、その他新聞社の月野支局などその大半がこの地域にあります。

 寺口川を渡ると、車庫が隣接している鶴市駅(つるいちえき)があります。ラッシュ時にはこの駅から千成・島々までを往復する区間電車も運行され、ひっきりなしに電車が出入庫したり通っていったりします。

 南月野駅(みなみつきのえき)は、NR瀬津高速線と接続する駅です。瀬津高速線は、風杜と瀬津を結ぶ路線ですが、月野エリアに関してはルートや用地買収の都合で市街地から離れた場所に駅が設けられました。ここから月野市街までは、当路線に加えて月野駅へ向かうNR瀬津本線の2ルートがあります。

 南月野駅を出てしばらくすると、丘陵・山岳区間に入っていきます。弦打駅(つるうちえき)までは月野市街がそのまま続いていきますが、そこから先は山間を急な坂やトンネルで進んでいく区間に入ります。

 寺井駅(てらいえき)には、駅に隣接して月野バスの車庫(寺井営業所)が設けられています。月野鉄道は1930年代よりバスの運行も行っており、鉄道ではカバーできない地域にも路線を有しています。この寺井駅から宝山、長峰、谷田部、土合を通ってNR瀬津本線の知手駅へ向かう「長峰線」は、昔から沿線の住民や登山客に親しまれてきました。

 円座駅(えんざえき)からは坂を下って、上倉駅を目指していきます。農業と漁業が盛んな町で、沿線には食品加工工場が多いようです。

 上倉駅(うえくらえき)では柴原駅からやってきた柴原線と合流します。ここから先の真子駅(まこえき)までは柴原線区間となりますが、基本的に本線の電車が直通運転を行っています。

柴原線

 柴原駅(しばはらえき)から上倉駅までの路線です。本線に比べると利用客数が少なく、赤字とも言われていますが沿岸部を走るので眺めが良いです。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2023年03月12日

当ページ公開開始日 2022年10月26日