永浜平塚線

概要

 平塚線(ひらつかせん)は、寺浜県寺浜市港南区の最戸駅(さいどえき)から、平塚市の平塚駅(ひらつかえき)までを結ぶ、永浜電鉄の鉄道路線です。1921年に「寺浜平塚電気軌道」として最戸-藤沢間、1925年に藤沢-平塚間が開業し、1942年に永浜電鉄の一部となりました。

 開業当初から寺浜-平塚間のライバルであるNR西本線に対抗するため、高頻度運転を行ってきました。1960年の時点では2両編成の普通車を5分間隔で走らせ、30分間隔で高品(永京都心部)直通の特急車(クロスシート)を走らせていました。


運行形態と車両

 最も本数が多いのは朝の7時台で、最戸方面に向かって25本もの上り電車が運行されています。内訳は快速特急3本、特急11本、普通11本で、快速特急と特急はほとんどの電車が最戸駅で連結作業を行います。平塚線内を4両または6両で走ってきた電車は、最戸駅で逗子・横渚中央方面からの6両と連結し、最大12両編成となって寺浜・高品方面を目指します。

 普通車は一部を除き最戸駅から寺浜市営地下鉄1号線に直通します。

 なお、該当時間帯の快速特急のうち1本は8両のまま高品へ直通するほか、最戸で連結せずに6両のままで走る寺浜行きの電車も僅かながら設定されています。

 快速急行は最戸を出ると上永谷、笠間、藤沢、永浜羽沢、永浜羽沢から平塚までの各駅に停車します。特急は最戸を出ると上永谷、笠間、藤沢に停車し、藤沢から平塚までは各駅に停車します。

 昼間はエアポート急行と普通がそれぞれ10分間隔で運行されており、エアポート急行は平塚-永京空港間、普通は藤沢-寺浜市営地下鉄あざみ野間で運行されています。エアポート急行は最戸で逗子方面からの6両と連結し、10両または12両で永京空港を目指します。

 エアポート急行の停車駅は、当路線内においては特急と同じです。

沿線風景

 起点の最戸駅(さいどえき)は、駅ビルもある2面4線の高架駅です。寺浜市近郊の利便性がよいエリアで、市の副都心にも指定されています。永浜本線の電車との連結・切り離しも終日行われ、回数が多いからなのか非常に手際よく作業が行われています。この駅で手際のよい連結作業を見て、鉄道好きになったという人も多いのだとか。

 平面交差で永浜本線と分かれると、寺浜市内の住宅地を走り続けていきます。途中の上永谷駅では、新交通システムのマリンシャトルと交差。乗り換え客も多く当路線では最戸、笠間、藤沢に次ぐ利用客数となっています。長沼駅付近ではライバルのNR西本線の線路が見えてきます。

 笠間駅(かさまえき)はNR線(西本線、三浦線、永浜東北線)とモノレールに接続している駅。休日は当駅でモノレールや三浦線に乗り換え、鎌倉・江ノ島方面へ向かう人も多いようです。当路線のホームは2面3線(中線を有する)の島式で、ラッシュ時には待避が行われます。ホームが狭く、拡幅する計画もありますが用地の確保が難しいようです。

 藤沢駅(ふじさわえき)は2面4線の駅で、NR西本線、永浜江ノ島線、湘南電鉄に接続しています。利用客の多い駅ではありますが、当駅でライバルのNR西本線に乗り換えるという人が多く、旅客流出対策に苦心しているようです。当路線はNR線よりも駅やカーブが多く、途中で連結が行われる場合もあることから所要時間では不利です。そのため、日中は対都心ではなく対永京空港間で有利になるような運行形態としており、棲み分けを図っています。

 藤沢から先は海沿いをまったり走る区間になります。この区間は特急・エアポート急行が各駅に停車する区間で、こまめに乗客を乗せて藤沢・寺浜方面へ運ぶ役割を果たします。相対式2面2線のこぢんまりとした駅が続く中、区間内で唯一2面4線の待避可能な構造となっているのが永浜羽沢駅(ながはまはざわえき)です。海に近いこの駅は、夏になると海水浴客で賑わいます。1980年代まではこの駅及び平塚駅へ向かう臨時電車が運行されており、直通運転先の京香電鉄の車両もやってきたようです(現在は入線しない)。

 終点の平塚駅ではNR西本線に接続しています。かつてはここから北条や秦野方面に線路を延ばす構想もありましたが、実現することはなく現在に至っています。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2023年09月24日

当ページ公開開始日 2023年07月01日