とどろき小夏鉄道

概要

 とどろき小夏鉄道(とどろきこなつてつどう)は奉旗県津幡市の古沢駅(ふるさわえき)と、轟町の轟駅(とどろきえき)を結ぶ鉄道路線です。元々は「轟線(とどろきせん)という路線でしたが、1985年に三セク化されました。

 レールバスの導入によるきめ細やかなダイヤ設定のほか、奈木駅で高速バスとの接続を行うなどの施策により、三セク化時に比べて大幅に本数・利用客数を増加させることに成功しました。


運行形態と車両

 古沢駅-会田駅間では、最も本数の多い時間帯で毎時4本、日中も20分ほどの間隔で列車が運行されています。極力パターンダイヤとなるようにダイヤが組まれていますが、NR線との接続の都合もあり、若干運行間隔が前後することもあります。

 一方、会田駅-轟駅間は3時間ほど列車が来ない時間帯もあります。沿線の過疎化が深刻な問題となっているほか、沿線にあった学校が廃統合により移転してしまい、学生の利用も少なくなりました。

 NR坂元線直通列車も設定されており、ラッシュ時は毎時2本、日中は毎時1本が荏原駅まで直通します。なお、一日2往復のみ荏原駅より先の津幡駅まで乗り入れる列車が設定されています。

T1形

 1985年の開業時に導入された車両です。バスのボディーを採用した「レールバス」で、昼は1両、ラッシュ時は2両編成で活躍していました。2015年に引退しています。

T2形

 1993年に登場した車両で、T1形よりも車体を大きくし、定員を増やしました。

T3形

 2013年に奉旗県、津幡市からの補助金を活用して導入された車両です。NR今北のステンレス製ディーゼルカーをベースに設計されました。

EV-T1300系

 2024年春にデビュー予定の車両で、電化区間ではパンタグラフから集電、非電化区間では蓄電池の電力で走行する車両です。この車両の導入により、NR津幡駅-古沢駅-会田駅間においてNR坂元線との相互直通運転が開始される予定です。

沿線概況

 起点の古沢駅(ふるさわえき)は、近くに温泉があり、古くから宿場町として栄えてきました。空想世界において有名な詩人である相原善弥(あいはらぜんや)の出身地としても知られています。当路線はこの古沢と焼き物で知られる会田(あいだ)の間を結ぶために敷設され、かつては会田駅から焼き物や木材を運ぶ貨物列車も運行されていました。

 古沢駅を出ると、線路は北の方へカーブしていきます。轟駅よりももっと山の上から流れてくる轟川(とどろきがわ)を横目に、のどかな田園地帯の中を走っていきます。途中の原市駅(はらいちえき)周辺は住宅密集地で、特に2015年にこの地域にも高速道路が出来てからは、車や高速バスで按針や奉旗へ通勤する人も移り住むようになり、人口が微増傾向となっています。

 当路線では「高速バスで按針・奉旗へ向かう人」をターゲットとして、原市駅から2駅先の奈木駅(めいきえき)を改良。屋根の下で高速バスに乗り換えられるようにしたほか、待合室とコンビニを新設して待ち時間にも配慮しました。

 会田駅(あいだえき)を過ぎると一気に本数が減ります。終点の轟駅までは沿線人口が少なく、かつ山岳区間であることから利用客数がかなり少ないようです。一方で登山や行楽目的でこの区間を利用する人もおり、4両編成の臨時列車が轟まで向かうこともあります。

 終点の轟駅(とどろきえき)は、山間の小さな集落の近くにある駅です。1930年代まではここからNR大里線の大里駅を経由し、NR富永本線の篠岡駅まで路線を伸ばす計画がありました。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2023年07月19日

当ページ公開開始日 2023年07月19日