旗野鉄道の車両

1400系

 2018年に登場した車両で、津喜製作所の「Sphere(スフィア)」シリーズの車両となります。同じくSphereシリーズのNR今北N1604系や結急30系などと同様に、LCDを用いた旅客案内や標準設計を多く取り入れたシステムが採用されています。

 2018年度に6連2本、2019年度に4連3本、2020年度に先頭車4両、2021年度に4連1本が導入され、現在は4連8本が在籍しています。

1300系

 2008年にラッシュ時の増発を目的に導入された車両です。設計は両得10系0番台をベースとしており、コストダウンしています。制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御で、1000系の半分以下の電力で走行できます。2008年度に6連1本、2009年度に4連2本が導入されましたが、経営状況の変化により以降は導入されていませんでした。

 2022年には先頭車2両(1315と1316)が導入され、2008年度導入の6連1本の中間2両を組み込んで4連1本が組成されます。この編成組み替えにより1300系は4連4本体制となり、うち1本は1200系の更新予備車となります。

1200系

 1993年の権田駅~つはら台駅間の延伸用車両として導入されました。1996年から津喜臨海鉄道の鹿居駅(しかいえき)まで直通運転開始することを見越して、当初から6両編成で導入されました。1993年に6連3本、1994年と1995年、1996年にそれぞれ6連2本が導入され、最終的に6連7本が揃いました。

 当時の旗野鉄道はすべての電車を6両編成にすることを考えており、編成組み替えのために8本目以降を導入することを考えていましたが、利用客数が予想より少なかったことから、8本目以降の導入は見送られることになりました。

 2022年度からは編成短縮を伴う更新が開始されます。更新工事では内装の更新と制御装置の更新が行われる予定で、フリースペースの増設、袖仕切りの大型化と制御装置のSiC-VVVFインバータ制御化(津喜製作所製)が更新メニューとなります。1年に1~2本を更新する計画で、2028年までに全車両が更新される予定です。

1100系

 1985年に登場した車両です。ラッシュ時の運行間隔を10分間隔から7分30秒間隔に増発する際、予備を含めて4連3本が不足することから導入されました。設計を大幅に見直し、車体は外板を厚くした長持ちする車体に、制御装置も界磁チョッパ制御として従来よりも少ない電力量で走ることができるようにしました。

 特徴的なのは窓が固定窓となっていることで、現在でこそ固定窓の通勤電車は各地で活躍していますが、当時としてはかなり珍しいことでした。固定窓は車体の設計を簡素化できるうえ、ばたつきによる騒音をなくすことが可能であることから、静粛性を高めることもできます。後にNR今北が通勤電車1528系にも採用した構造ですが、非常時の換気に問題があることから、近年はあまり採用例が無いようです。

 2022年度の計画では、1200系の編成短縮に伴い余剰となった中間車ユニット2両3組を、1100系の中間車ユニット2両3組と差し替える予定となっています。界磁チョッパ制御の部品が少なくなってきたことが理由で、鋼鉄製の車体とステンレス製中間車というアンバランスな組み合わせが見られることになります。

1000系

 1972年に登場した車両です。当時の旗野鉄道は両得電鉄(当時)の中古車量や、1958年に2両だけ導入した自社発注車などで運行されていましたが、沿線の開発が進み通勤需要が増加したことから、朝の混雑に対応できなくなってきました。そこで、両得電鉄50系の設計をベースに車体設計の一部を独自仕様にしたこの車両が導入されました。

 前面のスタイリングは両得電鉄を走っていた旧30系に採用予定だったという噂話があります。「パノラミックウインドウ」を採用しており、運転台からの見切りが良いのが特徴です。

 制御方式は抵抗制御。両得50系でも採用された超多段抵抗制御装置を採用しており、古い車両でありながら滑らかな加速が特徴です。台車も空気バネ台車を採用しており、中小私鉄の新車としてはとても贅沢な車両です。最高速度100km/h、加速度は2.5km/h/s、常用最大原速度は3.5km/h/sとなっています。

 1972年に1編成、1973年に2編成、1975年と1976年に1編成、1978年に1編成、1980年に2編成が導入され、1980年時点で必要な4連8本が揃いました。2018年からは1400系導入により廃車が開始されており、2021年11月時点では4連1本が残るのみです。

 ※2022年3月12日ダイヤ改正で定期運用を離脱しました。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2022年09月03日

当ページ公開開始日 2022年09月03日