椎名・横渚線

概要

 結急椎名・横渚線(しいな・よこすかせん)は、仙豊県八田山市東部を走る椎名線(しいなせん)と横渚線(よこすかせん)、今里線(いまざとせん)の3路線を総称した運行系統名称です。

 各路線ともに八田山都市圏東部の通勤・通学輸送を担っているほか、椎名線のうち八田山駅-椎名駅間は長距離急行列車「Lライナー」などの運行ルートであり、永京-神場間の長距離輸送にも欠かせない路線となっています。


運行形態と車両

 椎名線椎名・先島エリア方面と横渚方面がそれぞれ運行されています。椎名方面は特急、快速急行、Lライナー、急行、各駅停車が、横渚方面は快速と各駅停車が運行されています。

特急に充当される奉鴨支社のMEX系

 特急は八田山駅から先島エリアを経由し、鳥豊北部、奉旗本線の新垣駅まで走ります。1時間に1本ほどが運行されており、新垣方から1号車→6号車となっています。指定席は八田山方の5号車と6号車、自由席は1号車から4号車となっています。

 停車駅は八田山を出ると、椎名、舛淡、渋谷、内瀬、川本(一部列車のみ)、勝浦、文瀬、奉旗、小川(野球の試合開催日の一部列車)、按針、栃尾、新垣空港、新垣です。

U1系(8両のLライナーに充当される)

 快速急行・Lライナーは1時間に1本ほど運行されています。八田山駅を出ると、延津、椎名、舛淡、鶴巻、渋谷、内瀬、川本(一部列車のみ)、勝浦、文瀬、奉旗、小川、高堂、按針、膳紋寺、琴芝、寺脇、栃尾に止まり、栃尾から新垣までは各駅に停車します。Lライナーも同じ停車駅となっています。

 編成は快速急行が通勤型6連、Lライナーが3ドア車8連です。快速急行は6時台から9時台までのLライナーがやってこない時間帯を中心に運行されます。

 2023年10月14日ダイヤ変更より活躍している10系4000番台(6連10本)

 急行は通勤型6連で運行され、八田山駅を出ると、蔵野、延津、馬渡海岸、馬渡、高幡、椎名、舛淡、先島三条、弦巻、渋谷、内瀬、川本と、川本から勝浦までの各駅、文瀬、奉旗、塚本公団、小川、野沢、和泉、高堂、今橋、按針と、按針から新垣までの各駅に止まります。昼間は毎時3本運行されており、八田山駅下り基準でLライナーとあわせて15分間隔のパターンとなるよう設定されています。

 横渚線快速は通勤型6連で運行され、八田山を出ると蔵野、延津に停車します。延津から先の横渚線内は各駅に停車し、昼間は毎時6本が運行されています。

 各駅停車は八田山駅から椎名駅の間で運行されています。通勤型6両で運行され、昼間は10分程の間隔で運行されています。

 椎名線の椎名駅から横渚駅を経由し、宗左駅までを結ぶ区間各駅停車も運行されています。こちらは椎名駅で急行及びLライナーに接続するダイヤとなっており、毎時4本(運行間隔に若干のばらつきあり)が運行されています。6両編成で運行されますが、ワンマン3両編成で運行することも検討されています。

先島エリアからの電車

沿線概況

椎名線八田山駅-椎名駅

 八田山駅(はちたやまえき)の椎名線ホームは仙豊百貨店と一体の高架ホームとなっています。このホームは昔から使われている歴史のあるホームで、以前は八田山線も隣のホームから発車していました。2017年の八田山線地下化以降は、椎名・横渚線と長距離列車のみが使用しています。

 八田山駅高架ホームのみで使用されているという、歴史ある発車ブザーが鳴り終わり発車していくと、しばらくの間八田山市街地の中を走っていきます。地上に出てきた八田山線と別れると、進路を東へと変えて地上に降り、住宅街の中を快走します。

 進行方向右手には、マンションの間から時折NR線の電車が見えます。この電車は、当路線のライバルであるNR東浜・山本線です。八田山駅-椎名駅間の所要時間と運賃は当路線に軍配が上がるものの、東浜線が走る沿岸部には工場が密集しており、通勤の関係で東浜線を利用するという人も多いようです。

 永神高速道の下を通ってほどなく到着する蔵野駅(くらのえき)では、NR山本線と立体交差しています。当路線は地上に2面4線のホームがあり、山本線高架ホームが斜めに交差しています。周辺は住宅街となっており乗降客数が多めですが、山本線利用客はそのまま八田山駅までの直通電車に乗ることから、乗り換え客はさほど多くありません。

 延津駅(のべつえき)は難読駅名として知られていますが、椎名線と横渚線が分岐する駅でもあります。乗り換えの便宜を図るため、椎名線と横渚線列車が対面接続できる構造とされており、スムーズに乗り換えることができます。

 横渚線と別れた椎名線は、進路を南へと変えて馬渡駅(うまわたしえき)へと進んでいきます。1970年代から80年代にかけて分譲された戸建て住宅地の中を快走しますが、所々にある踏切が渋滞の原因となってしまっているようです。立体交差化が計画されているものの、延津駅の構造を大幅に変更しなければならないことから、なかなか計画が具体化しないようです。

 馬渡駅周辺は、古くは漁師町として栄えていましたが、1960年代に埋め立てが行われ、現在は工業の街として栄えています。NR東浜線と仙豊外環線もやってくることから、多くの人が集まります。駅前には2018年まで「ちきり馬渡店」という百貨店がありましたが、これは2019年に改装のうえ、結急電鉄が運営する商業施設となりました。

 馬渡駅を出ると、丘陵地帯の中を走っていきます。それまでの区間よりも起伏に富んでおり、カーブも多いです。沿線はその多くが住宅地として開発されていますが、一部に自然が残っているところもります。椎名駅までの途中駅でもっとも利用客が多いのは高幡駅(たかはたえき)で、この駅周辺には学校が密集しています。

 椎名駅(しいなえき)はNR東浜線椎名駅の北側にあります。2面4線の駅で、長距離列車と奉鴨本線方面直通列車はここから連絡線を通りNR線と合流したあと、仙先縦貫線に入っていきます。

椎名線椎名駅-宗左駅

 椎名駅から先の区間は、八田山都心部への通勤輸送よりも、学生や定期外輸送がメインとなる区間です。太平洋沿いを走ることから、所々で大海原を眺めることもできます。

 観光地として人気があるのは、江美駅(えみえき)近くにある魚見塚展望台で、高い所から初日の出を眺められることから、大晦日→元日深夜にかけては八田山駅-横渚駅-江美駅間で終夜運転が行われます。

 横渚駅(よこすかえき)では、延津駅で別れた横渚線と再び合流します。駅周辺には漁港と海水浴場があり、かつては夏になると多くの海水浴客で賑わっていたようです。現在は住宅地としての開発がだいぶ進み、「夢のマイホーム」から毎朝多くの人々が八田山都心へと向かっていきます。

 横渚駅を出ると、引き続き太平洋沿岸を北へと進みます。終点の宗佐駅(そうさえき)では、蔵野駅で交差していたNR山本線と合流。ホームは山本線ホームの南側にあり、2面3線の頭端式ホームとなっています。うち北側の1線はNR線への連絡線に繋がっており、仙豊鉄道時代の1960年代には直通運転も行われていたようです。

横渚線延津駅-横渚駅

 横渚線は椎名線の支線として扱われており、ほとんどの電車が椎名線に直通して八田山駅へと向かいます。椎名線から分岐する延津駅(のべつえき)から今里駅(いまざとえき)までの区間は、人口密集地を走ることから利用客が特に多くなっています。

 今里線と交差する今里駅近くには、今里不動があります。当路線は八田山と今里不動、そして路線名になっている横渚の海岸を結ぶことを目的に建設されたことから、ゆかりのある場所の一つでもあります。

 今里駅を出ると、丘陵・山岳地帯の中を走って行きます。所々に難所があり、やや遠回りのルートで坂道を進んでいきます。1970年代後半頃からは沿線の宅地開発も進められ、山を切り開いてニュータウンが造成されていきました。

 終点の横渚駅(よこすかえき)では、椎名線と合流します。朝と夕方には、ここから椎名線に入って宗佐駅まで乗り入れる電車も運行され、椎名・宗佐市沿岸の通勤・通学輸送に欠かせない存在となっています。

今里線馬渡駅-山本駅

 今里線は、椎名線・横渚線と同じく元は八南鉄道(はちなんてつどう)によって敷設された路線です。八田山都心に直接乗り入れないことから、地味な存在ではあるものの地域に欠かせない路線となっています。

 路線の起点は、馬渡駅の隣にある馬渡海岸駅(うまわたしかいがんえき)となっていますが、すべての電車が馬渡駅まで乗り入れます。沿線は所々に自然が残っているものの、馬渡海岸駅周辺や横渚線と合流する今里駅、さらにNR山本線と合流する山本駅(やまもとえき)周辺は宅地開発されています。

 この路線の主な利用客は高校生です。山本や今里に住んでいる学生が、馬渡駅周辺にある県立馬渡高校や馬渡工業高校、その他私立の学校などへの通学で当路線を使用します。一方で昼間は閑散としており、電車こそ6両編成(椎名・横渚線と同じ車両)ですがガラガラです。

過去の車両

10系0番台

 10系0番台は、6連8本が2023年夏まで活躍していました。

10系0番台旧塗装

54201形

54201形(6連10本)

 2021年3月16日ダイヤ改正で引退しました。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年11月28日

当ページ公開開始日 2020年07月12日