来急本線

概要

 結急来急本線(ゆいきゅうくるきゅうほんせん)は、永京都の業平駅(なりひらえき)と、茨原県の袴塚駅(はかまづかえき)を結ぶ、結急電鉄の鉄道路線です。永京都心と茨原県の県庁所在地である来戸を結ぶルートの一つであり、古くから県内の大動脈として多くの人に利用されてきました。ライバルのNR常盤本線に対抗するため、速くて快適な特急列車を走らせたり、運行本数を多めにして利便性を高めたりしています。

 2010年までは「来戸急行電鉄」という会社によって運営されていましたが、この来戸急行電鉄が両得電鉄に吸収され、そして現在は結急電鉄の路線となっています。

車両と運行形態

 特急は結急遠山原線上谷駅(かみたにえき)から業平駅経由で来戸駅(くるとえき)までを結んでおり、概ね30分間隔で運行されています。車両は10両編成のME系です。

 急行は業平駅から妻根駅までの区間で毎時6本(10分間隔)運行されています。業平駅から地下鉄蓮庭線・永尾電鉄に乗り入れており、特急を補完する都心アクセス列車として機能しています。すべての電車が10両編成で、永京地下鉄・永尾電鉄の車両も使用されています。一部の電車は、2022年3月12日ダイヤ変更より「プラスカー」のサービスが開始されています。

 地下鉄蓮庭線の車両も乗り入れます。

 地下鉄蓮庭線経由で乗り入れる永尾電鉄の車両。

 各駅停車は、業平駅から樫葉駅・樫葉線米ノ井駅間と、妻根駅から袴塚駅までの系統に分けられています。業平駅から樫葉方面までの電車は10両編成で、日中は10分間隔で運行されています。地下鉄から直通する電車が大半で、また樫葉駅から樫葉線の米ノ井駅まで直通します。

 妻根駅から袴塚駅までの各駅停車は、30分間隔で運行されています。電車は6両編成または10両編成で運行されています。また、来戸駅から袴塚駅までの区間は、結急大洗線の電車が乗り入れることから、15分間隔で運行されます。

 (なお、以前は茨原駅-来戸駅間の区間電車も運行されていました)

・稲出~袴塚間は2019年3月15日まで交流電化だったが、2019年3月16日から直流化されている。

・2010年4月から2021年3月までは「両得電鉄来急事業部」が管轄。

沿線概況

業平駅-妻根駅

 起点の業平駅(なりひらえき)は、NR永京環状線、私鉄各線と地下鉄が乗り入れる都心東部のターミナル駅です。ホームは地下2面4線構造で、地下鉄蓮庭線(はすにわせん)と共用しています。地下鉄蓮庭線は当路線と相互直通運転を行う路線で、地下鉄線を介して永尾電鉄(ながおでんてつ)とも相互直通運転を実施しています。

 業平駅を出ると、しばらくの間下町の香りが残る住宅街の中を走っていきます。奥戸駅(おくどえき)までの区間では、開かずの踏切を解消するための高架化工事が進行中です。

 奥戸駅(おくどえき)では京香本線と交差します。当路線は京香本線の駅をまたぐようにして設けられており、2面4線構造です。特急の待避もよく行われます。都内の区間はここまでで、次の栗山駅からは津喜県内に入ります。


 栗山駅から樫葉駅付近までの沿線は、1970年代から90年代にかけて宅地開発が進んだ地域です。途中には結急外環ラインと接続する秋山駅(あきやまえき)や、新京香線・NR宮野木線と接続する尾城駅(おじろえき)があり、各線から乗り換えて都心を目指す需要も多いようです。

 地上を走る区間が多く、駅も屋根が低くコンパクトな駅舎であることから「昭和からの私鉄らしさ」が強く残っています。途中の尾城駅近くには車両基地があり、10系2000番台などの車両がいつも留置されています。

 樫葉駅はNR線樫葉駅の東側にあり、2018年までは駅舎と一体になっているビルにちきり樫葉店がありました。ちきり閉店後はビルの建て替え工事が進められており、2023年春を目処に新しい商業施設がオープンする予定です。樫葉を出てしばらくはNR常盤本線と併走します。途中で左に新しそうな線路が分岐していきますが、これは結急樫葉線へ繋がっている線路です。

 寺原駅(てらはらえき)からは茨原県内に入ります。この駅は直流区間と交流区間の境目となる駅でしたが、現在は地磁気観測所の移転により全区間直流電化となりました。

 平野の中をひたすら北へ進むと、妻根駅(つまねえき)に到着します。この駅は筑波山線(つくばさんせん)が分岐する駅であるほか、駅周辺は1980年代に開発されて「妻根学園都市」として整備されています。多くの研究機関が集まる妻根学園都市では、様々な研究が行われており、最近は筑波山線で無人運転の試験が行われています。

妻根駅-袴塚駅

 妻根より来戸側は再び雰囲気が変わり、住宅が立ち並ぶエリアも少なくなります。古くから栄えているのは、加岡です。妻根山口駅は2面2線の駅で、車庫が隣接しています。かつてはこの駅から東へ向かう支線がありましたが、1980年代に廃止されてしまいました。

 加岡はNR線に接続している駅です。こちらも妻根山口同様、東に向かう支線がかつて存在していました。現在は茨原空港が東の少し離れたところに開港しており、2018年3月に開業する予定です。開業するのは良いですが、茨原空港の飛行機発着本数が少ないため、黒字に出来るかが注目されています。

 加岡から先は田舎です。車窓も田畑が多くなり、遠くの道沿いに家などが建ち並ぶ光景が続きます。その中でも利用客が多いのは、駅を中心としたまちづくりが進められている茨原駅です。

 茨原駅は所在地の県名「茨原」を名乗りますが、規模は来戸より小さいです。とはいえ古くから栄えている町なので、特急が停車します。この茨原駅は何といっても「橋上改札」を中心とした構造になっているのが特徴です。

 橋上改札駅舎の弱点は、地上のバスターミナルやタクシープールなどから上に上がらないと改札に行けない事です。また、ホームは下にあるため、登ってまた降りなければなりません。この弱点を解消するため、バスターミナルやタクシープールは橋上改札と同じ高さに設けられました。

 バスターミナルやタクシープールには屋根が設けられています。また、自家用車送迎のための駐車場があるほか、駅の東西には市役所・公民館・図書館が設けられており利便性は高いです。地上階はそれらの施設の駐車場となっており、土地を有効活用しています。2016年には東の空き地に大型ショッピングセンターが建設され、茨原駅のみならず周辺の駅から電車に乗る利用客が増えました。

 来戸駅の来急本線ホームは地下にあり、2面4線の構造をしています。駅の隣には来急百貨店があり、この百貨店と駅は地下通路により結ばれています。周辺にはかつてライバル百貨店が2店舗ありましたが、そのうちの1店舗は2018年2月に閉店し、現在は残る1店舗とバトルを繰り広げています。

 来戸~袴塚間はかつて走っていた路面電車を地下鉄に置き換えた区間です。この区間は全区間地下を走ることから、地元の人々からは「地下鉄」と呼ばれることがあります。実際に1975年に開業した当初は「来戸地下鉄」と案内されることがありました。桃葉線桃葉、中畑方面からの電車も乗り入れます。

 終点の袴塚は2面2線の島式ホーム。かつては延伸構想もあり終着駅というよりは地下鉄の途中駅といった雰囲気です。30分おきにやってくる特急のターミナルとしてはあまりにも地味で、駅周辺もどこにでもありそうなハンバーガーショップや、どこにでもありそうなスーパー、どこにでもありそうなパチンコ屋ぐらいしかありません。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年03月02日

当ページ公開開始日 2017年10月13日